尊敬される父親になるには

尊敬される父親になるにはどんなことが必要?

普段仕事で子供と接する時間が少ないと悩む父親は多く、なるべくお子さんと接する時間を多くしたいと願っています。でも仕事が忙しいとどうしてもお子さんが寝る前に帰宅するという事が難しく、そうなると、お子さんと一緒にいられる時間に、お子さんにたっぷり甘えさせてしまう父親も少なくないのです。

ここで気を付けたいことが、甘えさせることでお子さんが父親を好きになる事と、お子さんが父親を尊敬することには違いがあるという点になります。

父親がどんなに怖くても、子供が安心できる要素や一緒にいる事でほっとできる空間を作り出すことで父親に対する気持ちも変わってくるはずです。尊敬される父親になるために必要となる事はどんなことか?理解しておくといいと思います。

お子さんの「どうして?」にしっかり向き合える父親

父親は怒ると怖い、でもいつもしっかり話を聞いてくれて困った時にアドバイスをくれる、それが少し大きくなって理解できるようになると、父親に対して深い信頼を持ちますし、尊敬の念も抱くようになるのです。

お子さんが父親に対して「どうして?」「これはなあに?」等、お子さんはよく質問してきます。これは、もちろん疑問に思っていることがあるからそれを解決したいという気持ちもありますが、パパ、こっちを向いて、僕に集中して?というアピールでもあるのです。

そんな時、していることがあっても疲れて早く眠りたい時でも、真摯にお子さんに向き合うと信頼が高まります。

子供の視点でたまには大いに遊ぼう

石で遊ぶ子供
子供から尊敬される父親の特徴として、いつも一緒になって「真剣に遊んでくれた」という事がよく挙げられているのです。母親は普段お子さんと一緒に接している時間が長いですし、食事を作ったり、掃除をしたり・・・色々と忙しい事も多く、なかなか一緒になって真剣に遊ぶことが出来ないといいます。

でも父親の中には疲労していても、お子さんとの休日が楽しくて仕方ないと思っている人も多く、子供と一生懸命遊ぶことがお父さんの至福の喜びです。

子供の記憶には、お父さんとこういう風に遊んだ、お父さんがむきになって面白かったと、真剣に遊んだ記憶はかなりしっかり残っています。このとことん、子供の視点にたって遊ぶという事が、尊敬につながる行動になります。

子供の意見を否定しない、最後までよく聞いてお話しする

お子さんが大きくなって尊敬する人は?と聞かれて父親と答える場合、信頼関係が非常に強く、何があっても父親は自分の味方という感覚をもっていると感じられるのです。こういう父親は、お子さんが小さい時でもお子さんの意見を一人の人間の意見として聞いています。

例えば学校で仲良しの悪口を言ってきて殴ってしまったという事があった場合、通常の親は人様に手を上げるのはよくないと否定することがほとんどです。でも尊敬される父親んというのは、「悪口を言った人を許せないという気持ちをもてる事はすごい事だな、とても友達思いだ」とまず褒めます。

その後、「でも人をぶったりして自分も気分が悪かっただろ?相手も痛いっていっていただろ?悪口をいった子は悪いけど、暴力を振るってもいい事かな?」と否定せず、どうなのか?と質問するのです。

すると子どもは深く自分が行った行動について考えます。そうか、相手が痛い事をしたら嫌な気持ちになる、友達の悪口を聞いたときと同じように嫌な気持ちになると子供なりに考えるのです。

お子さんの意見やしてしまった行動を否定するのではなく、まずはお子さんの意見を受け止める、それから一緒に考えてあげることが、尊敬される父親だと思います。

父親も人間ですから、感情が高ぶってしまう事もありますが、ついつい怒ってしまったら、その後、父親が怒った真意をどんなに小さい子でもしっかり理解できるように説明することが大切なのです。